2026.06.20

足立区は、荒川や中川、綾瀬川などの大きな川に囲まれた低地に広がる街です。
近年は全国で記録的な大雨が増え、足立区でも水害への備えがこれまで以上に大切になっています。
大雨のニュースを見るたびに「ハザードマップを開いてはみたものの、どこをどう見ればいいのか分からない」と感じている方もいるのではないでしょうか。
そこでこのコラムでは、足立区・八潮市・草加市エリアで災害に強い家づくりを提案する『アキュラホーム八潮垳店』が、足立区水害ハザードマップの見方と、エリアごとの浸水リスク、水害に強い家づくりのポイントまで分かりやすく解説します。
| コラムのポイント |
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Contents

足立区洪水・内水・高潮ハザードマップは、3つの異なる水害リスクをそれぞれ示した地図です。
足立区が公開しているハザードマップは、想定される最大規模の雨を前提に作られています。
なお足立区内には、土砂災害警戒区域や津波災害警戒区域の指定が現在のところありません。
そのため足立区の家づくりでは、河川の氾濫や大雨による浸水への備えがポイントになります。
それぞれのマップが何を示しているのかを確認しておきましょう。
洪水ハザードマップは、大きな川があふれた場合の浸水範囲と深さを示した地図です。
足立区では、荒川・利根川・江戸川・中川・綾瀬川・芝川(新芝川)の6つの河川について、それぞれ氾濫した場合の浸水想定が公開されています。
川ごとに想定される浸水の範囲や深さは異なるため、自宅周辺がどの河川の影響を受けやすいのかを確認することが大切です。
令和7年4月の更新では、毛長川や伝右川、垳川といった中小河川の浸水想定区域もあわせて公表されました。
内水ハザードマップは、下水道や側溝の排水能力を超えた雨水があふれる浸水を示した地図です。
短時間の集中豪雨やゲリラ豪雨では、川があふれていなくても道路や住宅地が浸水することがあります。
内水氾濫は河川から離れた場所でも起こるため、川が近くにないからといって油断はできません。
足立区のように市街化が進んだ低地では、雨水が地面にしみ込みにくく、内水氾濫が起こりやすい傾向があります。
高潮ハザードマップは、台風などで海面が大きく上昇した場合の浸水想定を示した地図です。
令和6年12月に東京都が新たな高潮浸水想定区域図を公表し、令和7年4月の更新で足立区のハザードマップにも反映されました。
足立区は東京湾から離れていますが、河川を通じて高潮の影響が内陸まで及ぶ可能性があります。
3種類のマップをあわせて確認することで、足立区の水害リスクを立体的に把握できます。

足立区のハザードマップは、区の公式サイトやアプリから誰でも確認できます。
確認の手順は、次のとおりです。
紙のマップは住所や施設名が地図に重なって見えにくいことがあるため、足立区では文字無し版のマップも公開しています。
自宅だけでなく、職場や学校、通勤通学の経路、避難所までのルートもあわせて確認しておきましょう。
足立区では、大雨の際にアンダーパス(地下をくぐる道路)が冠水する危険についても注意を呼びかけています。
足立区のマップの正式名称は「足立区洪水・内水・高潮ハザードマップ(令和4年4月改訂)」で、令和7年4月に高潮や中小河川の浸水想定が更新されています。
〈出典〉足立区ウェブサイト:足立区洪水・内水・高潮ハザードマップ(令和4年4月改訂)
国土交通省「重ねるハザードマップ」と防災アプリ
重ねるハザードマップは、複数の災害リスクを1枚の地図に重ねて確認できる国土地理院のウェブ地図です。
調べたい地点を選ぶと、想定される浸水の深さや、命を守るためにとるべき行動が文章で表示されます。
スマートフォンで手軽に確認したい場合は、足立区防災アプリや東京都防災アプリも便利です。
東京都防災アプリでは、選んだ地点ごとに河川別の浸水深を確認できる機能があります。
土地探しの段階から、重ねるハザードマップや防災アプリを使って候補地のリスクを調べておきましょう。
〈参考〉国土交通省ウェブサイト:重ねるハザードマップ

足立区は複数の河川に囲まれ、近くを流れる川によって浸水リスクの傾向が変わります。
ここでは足立区の洪水・内水・高潮ハザードマップをもとに、エリアごとに想定される最大浸水深と浸水継続時間の目安を紹介します。
数値はいずれも想定最大規模の雨を前提とした目安です。
同じエリア内でも場所によって想定は異なるため、参考としてごらんください。
千住地域を中心とする区南部は、荒川と隅田川に挟まれたエリアです。
荒川は流域が広く、氾濫した場合に足立区内の広い範囲へ影響が及ぶと想定されています。
千住地域で荒川が氾濫した場合、荒川に近い北部は最大で5m以上、南部では最大で3m以上5m未満と想定されています。
浸水が続く時間(浸水継続時間)は、2週間以上に及ぶと想定されており、特に河川に近い低地では浸水が深くなりやすいため、土地選びの際にマップでの確認が欠かせません。
綾瀬や東和、大谷田などの区東部は、中川と綾瀬川の流域にあたるエリアです。
中川・綾瀬川流域は川の勾配がゆるやかで水が流れにくく、いったん浸水すると水が引きにくい特徴があります。
綾瀬周辺で中川や綾瀬川が氾濫した場合、最大で0.5mから3m未満程度の浸水が想定されています。
浸水が続く時間は地域によって異なりますが、3日以上1週間未満と想定されている地域が多いです。
足立区の東側で土地を探す場合は、洪水と内水の両方の想定を見ておきましょう。
竹の塚や西新井、保木間などの区北部には、毛長川や伝右川といった中小河川が流れています。
足立区洪水・内水・高潮ハザードマップの令和7年4月の更新で、毛長川や伝右川の浸水想定区域が新たに公表されました。
竹の塚周辺では、中小河川の氾濫や内水によって、最大で0.5mから3m未満程度の浸水が想定されています。
大きな川から離れていても、中小河川の氾濫や内水による浸水が想定される場所があるため、確認が必要です。
| エリア(主な地域) | 影響を受けやすい河川 | 氾濫が発生した場合に想定される最大浸水深 | 浸水継続時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 区南部(千住など) | 荒川・隅田川 | 北部は5m以上、南部は3m以上5m未満 | 2週間以上 |
| 区東部(綾瀬・東和・大谷田など) | 中川・綾瀬川 | 0.5m〜3m未満 | 3日以上1週間未満が多い |
| 区北部(竹の塚・西新井・保木間など) | 毛長川・伝右川・内水 | 0.5m〜3m未満 | ‐ |
なお、内水氾濫や中小河川の浸水については、浸水継続時間を示す図が公表されていないため、区北部の継続時間は表示していません。
浸水深や浸水継続時間は、同じエリアのなかでも住所によって大きく変わります。
ご自身の知りたい場所の実際の浸水深想定は、必ず公式のハザードマップでご確認ください。
〈出典〉足立区ウェブサイト:足立区洪水・内水・高潮ハザードマップ(令和4年4月改訂)

ハザードマップで浸水リスクを把握したら、土地選びの段階でできる工夫を取り入れましょう。
足立区は区内の多くが低地のため、土地そのものの条件を見極めることが、水害に強い住まいの第一歩になります。
水は高いところから低いところへ流れるため、周囲の道路や隣家より低い土地には水が集まりやすくなります。
検討している土地が前面道路や周辺の家と比べて低くないか、現地で高さの違いを確認しましょう。
土地が低い場合は、盛土による地盤のかさ上げなど、後述する建物側の対策とあわせて検討することが大切です。
土地の周囲にある側溝や排水路が、雨水をスムーズに流せる状態かどうかも確認したいポイントです。
落ち葉やごみで側溝が詰まっていると、大雨の時に敷地や道路が冠水しやすくなります。
現地を見学する際は、晴れた日だけでなく、雨の日の水はけも確認しておくのがベストです。
足立区で土地を探すうえで気をつけたいのが、川から離れていても起こる内水氾濫です。
下水道や側溝の排水能力を超えた雨水があふれる内水氾濫は、舗装の多い住宅地ほど発生しやすくなります。
ハザードマップで内水の想定を確認するとともに、過去に候補地の周辺で道路冠水がなかったかも調べておきましょう。
足立区・八潮市・草加市エリアの土地価格や水害対策については、以下のコラムでも詳しく紹介しています。
〈関連コラム〉
【草加市の家づくりは水害対策が重要】浸水・内水氾濫リスクに備える注文住宅のポイント

写真はイメージです。
土地の条件を踏まえたうえで、建物側の工夫を組み合わせると、水害への備えをさらに高められます。
基礎を高くして床の位置を上げておくことで、床上浸水を防ぎやすくなります。
あわせて、コンセントを高い位置に設けたり、エアコンの室外機や給湯器を想定浸水水位より上に設置したりする工夫も有効です。
分電盤を2階に設け、1階と2階の電気回路を分けておくと、1階が浸水しても2階の電気を使い続けられる可能性が高まります。
水害による停電は長期化することもあるため、太陽光発電や蓄電池、V2H対応の充電設備を備えておけば、停電時にも自宅で電気を使えます。
『アキュラホーム八潮垳店』では、太陽光発電システムや蓄電池、V2Hシステムを組み合わせ、災害時にも電力を確保できる住まいを提案しています。
太陽光発電や蓄電池は国や自治体の補助金の対象になることがあるため、活用してお得に導入するのがおすすめです。
水害への備えと同時に、地震への強さも確認しておきたいポイントです。
『アキュラホーム八潮垳店』の住まいは、耐震等級3が標準仕様です。
実物大の住宅実験では、震度7クラスの揺れを10回加えても大きな損傷がないことや、最大風速65mを超える暴風にも耐えることが実証されています。
足立区の地震リスクや耐震等級3の詳しい内容は、以下のコラムをごらんください。
〈関連コラム〉
アキュラホームの耐震性・耐震等級3とは?計算方法や8トン壁、実物大倒壊実験など徹底解説

足立区は荒川・中川・綾瀬川などの大きな川に囲まれた低地に広がり、河川の氾濫や大雨による浸水に備えたまちづくりが続けられてきました。
足立区を含む江東5区(墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区)は、大河川が同時に氾濫した場合に広い範囲が長期間浸水するおそれがあるとされ、5区共同の大規模水害ハザードマップも作られています。
足立区の都市計画マスタープランでも、「災害に強い、安全なまちづくり」が計画の柱の1つに掲げられています。
具体的には、荒川や隅田川、綾瀬川、中川などのスーパー堤防や護岸の整備、毛長川の護岸整備、千住地域でのポンプ場の整備などを、国や東京都とともに進める方針です。
行政によるまちづくりの取り組みに加えて、住まいの側でも備えておくことで、水害への安心はさらに高まります。
なお過去には、1947年のカスリーン台風で利根川が決壊し、足立区を含む東京東部の低地にも浸水被害が及びました。
過去の被害や想定を知ることは、これからの住まいの備えを考えるうえで役立ちます。
足立区で家づくりを進める際は、ハザードマップで地域のリスクを把握したうえで、土地と建物の両面から備えていきましょう。
〈出典〉足立区ウェブサイト:足立区都市計画マスタープランについて
〈参考〉国土交通省関東地方整備局ウェブサイト「第2章 関東地方におけるカスリーン台風の被害を知る」
〈関連コラム〉
埼玉県地震危険度ランキングから見る八潮・草加の災害リスク|揺れ・液状化・水害リスクに備える家づくりのポイント

足立区での土地探しや家づくりを進めるなかで、よく寄せられる質問をまとめました。
足立区は区全体が荒川や中川などに囲まれた低地のため、まったく浸水リスクのない土地はほとんどありません。
ただし、河川からの距離や土地の高さによって想定される浸水深は変わります。
荒川沿いの低地より、内陸の比較的標高の高い場所の方が浸水深は浅く想定される傾向があります。
気になる土地が見つかったら、必ず公式のハザードマップで浸水深を確認しましょう。
ハザードマップは想定される最大規模の雨をもとに作られていますが、想定を超える雨が降る可能性もあります。
また、内水氾濫はハザードマップに反映されていない場所で起こることもあります。
マップで浸水深が浅いとされる土地でも、油断せず土地と建物の両面で備えておくと安心です。
浸水想定が深いエリアでも、盛土による地盤のかさ上げや基礎を高くする工夫で、水害への備えを高められます。
利便性やご予算とのバランスもあるため、浸水深だけで判断する必要はありません。
想定される浸水深を把握したうえで、土地と建物の対策をあわせて検討することが大切です。
床を高くするピロティ構造などは、設計によっては地震や強風による揺れに弱くなる場合があります。
だからこそ、水害対策と耐震性を両立できる設計が重要です。
『アキュラホーム八潮垳店』では、耐震等級3を標準仕様としながら、水害に備えた住まいを提案しています。
一般的な火災保険では、河川の氾濫や内水氾濫による浸水は補償されない場合があります。
水害に備えるには、火災保険に「水災補償」を付帯できるかを確認することが大切です。
土地の浸水リスクとあわせて、加入時に補償内容を見直しておきましょう。
足立区の水害ハザードマップの見方と、エリアごとの浸水リスク、水害に強い家づくりのポイントについて幅広く解説しました。
ハザードマップで自宅周辺の浸水想定を把握し、土地選びと建物の工夫を組み合わせることで、足立区でも水害に強い住まいを実現できます。
『アキュラホーム八潮垳店』は、足立区・八潮市・草加市エリアの地盤や地形、河川の特徴を踏まえ、ご家族が末永く安心して暮らせる住まいを提案します。
「検討している土地の浸水リスクを知りたい」「水害に強い家づくりの進め方を相談したい」という方は、お気軽にご相談ください。
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